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静岡理工科大学 高橋久 教授も当社システムを導入

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研究開発

事例紹介02

静岡理工科大学 高橋久 教授も当社システムを導入
静岡理工科大学 高橋久 教授
《研究室》

静岡理工科大学 理工学部 電気電子工学科 知的電子制御システム研究室

《略歴》
1975年 3月 職業能力開発総合大学校電気工学科卒業
1975年 4月 職業能力開発総合大学校勤務助手,講師,助教授,准教授
1997年
~1999年
中国天津職業技術師範大学自動化学科技術指導(長期専門家)
2001年 4月 シンガポール南洋理工大学電気電子学科特別講義(短期専門家・1ヶ月)
2003年
~2005年
電気学会小形モータの先端技術調査専門委員会委員長
2005年
~2007年
電気学会小形モータの用途別性能向上および評価技術調査専門委員会委員長
2011年 4月 静岡理工科大学理工学部電気電子工学科大学院理工学研究科教授

その他多数の調査専門委員会委員,編集委員会委員,国内学会及び国際会議実行委員会委員・論文委員会委員を歴任

主な研究テーマ
車両用新方式インバータに関する研究
車両用超高速蓄電システムに関する研究
センサレスベクトル制御システムに関する研究
双方向・昇圧・降圧DCDCコンバータに関する研究
SRモータのセンサレス超高速駆動方式に関する研究
トルクセンサレスパワーステアリングシステムに関する研究
熱移動発電システムに関する研究
研究内容
当社システムの導入事例
設 備 : モータテストベンチ
概 要 : モータおよびインバータの試験・解析  
場 所 : やらまいか創造工学センター
導入ベンチ
性能
1.自動計測

回転数や負荷トルクなどを任意に条件設定して自動測定を行います。

 ■モータ測定          ■インバータ測定      
トルク・回転数
電圧
電流
電力
効率・損失
モータ定数
電圧
電流
入力電力
出力電力
効率・損失
キャリア周波数

2.手動計測

回転数や負荷トルクなどを任意に条件設定して自動測定を行います。


3.自動演算

収集したデータを自動的に演算して解析します。

 ■解析項目
N-T特性(回転数‐トルク特性)
I-T特性(電流‐トルク特性)
電流実効値マップ
進角マップ
モータ効率マップ
総合効率マップ

画面イメージ
自動測定画面
手動測定画面1
手動測定画面2
解析画面

4.選べるサイズ、多様なモータ容量に対応

測定するモータのサイズに応じた大小2台のベンチを用意しました。


5.省電力システム

モータの発電電力を1次側に回生することで省電力を実現しました。

導入ベンチ






 
高橋先生のコメント

モータやインバータは自動車や家電製品はもちろん、これから発展が期待されるサービスロボットや福祉機器にも数多く使われています。これらの機器の電源は、バッテリーで駆動されることが多いため、駆動時間を長くするにはモータの駆動効率を高め、より細密な制御を行いたいという要望があります。インバータは、直流から交流に電力を変換する機器であり、パワーエレクトロニクス回路となります。パワー回路の設計が正しく行われていないと、パワーデバイスの損失が増加して、駆動効率が低下します。

また、モータの特性を理解すれば、モータをより効率良く駆動する制御アルゴリズムを設計することができます。さらに、最近の電子回路やマイクロコンピューター回路、プログラムなどを適切に設計すれば、安価で効率の高い制御システムを構築することができます。これを実現するには、モータとインバータの特性を理解した上で、うまく活用する技術が必要となります。

導入したモータテストベンチは、試作したモータや利用したいモータの電気的特性のパラメータを得たり、制御回路・パワーエレクトロニクス回路を含めた制御システムの評価に使用しています。また、本ベンチを用いるとモータを効率良く駆動するための技術要素の開発や評価を短時間で行うことが可能になり,開発時間の短縮やコストの低減に役立っています。さらにモータやインバータを開発できる技術者の育成にも役立てています。




 

やらまいか創造工学センター

やらまいか創造工学センターは、静岡理工科大学が掲げる“モノから入る教育”を実践し、学生の主体的な学びを支援する施設です。

「ロボット・ヴィークル」や「パワーエレクトロニクス」など、エネルギー・環境・高齢化社会への対応なども視野に入れ、「夢を形に」する工学系研究を推進することも目標としています。また、地域産業界との連携を促進し、共同研究などを通して地域産業の発展に貢献することも実施していきます。

導入ベンチ